一刀一矢魂を込めます!

花びらたちの間から見えるのは、泣き顔のユウ。




あたしは精一杯広げた両手でユウを抱きしめた。




きつく、それでも優しげに。




あなたを離さないという思いを抱えて。




抱きしめられたユウはあたしの胸で静かに涙を流した。





泣き声も上げず、ただただ静かに涙を流した。





数時間後、太陽も沈み月明かりがあたしたちを照らす。





ユウはあたしの胸から顔を上げ、帰るかと言った。





涙を枯らすぐらい泣いたユウは、笑顔であたしの腕を取り立ち上がる。





「ユウがずっと笑ってるのって、なんか不気味」




若干笑って見ると、ギロリと目力で睨まれた。