「つまり、今あっちにお前はいないんだから、存在しているとなると死んでるっつーことになるの?わかります?」




「なっ!?そんなことわかってるよっ」



高林の説明でやっとわかったあたし。



「だーかーらー。あたしが知りたいのは、どうして消す必要があるの?ってこと」



最も疑問に思っていたことを聞く。



「それじゃあ、そっちだと死んでいるって思われる。しかし突然お前が帰っていったら、死んだんじゃないかと驚かれるんだよ」



しかーし、といつの間にか洗い終わった高林は、ゴム手袋を外し人差し指を立てる。




「そっちから消えていて、帰る時に戻すとあら、おかえりーって普通に接せられる」