だってあたしは生まれも育ちも人間界だ。




それなのに、一番怒られたくなかった高林に怒られた。




あたしは口を尖らせ、高林の話を聞く。



「俺らが消えているのは今だけだ。お前が帰りたいって言えば帰ったら戻せるし。今お前があっちに存在するとなると死んでるっつーことになるぞ?」




マジガントークを突きつけられ、頭を捻らせる。



「ほっんと、お前は勉強に向いてねーなー」



「う、うっさい」



昔から勉強だけは苦手なあたしは、毎回テストの点で親にも先生にも怒られてきた。




別に赤点スレスレでも良いじゃないか。赤点じゃないんだから。



と毎回思っている。