ありがとね、そしてお疲れ様、鬼丸ちゃん。




あたしがそう思うと、鬼丸ちゃんがネックレスに変わった。




あたじかそのネックレスを持って、ユウの元へ行こうと振り向くと……。




ーーバシンっ!!



「ユウっ!」



頬に当たる手。




ジンさんの止める声。




あたしはジンジンと痛む頬を庇って前を向いた。




そこにはジンさんの止めている腕を払うユウの姿があった。





「ユウっ、やめろって」





「うるせーっ!俺はこいつに一言あるんだっ」




ジタバタと動くユウに呆れたのか、ジンさんは腕を離してしまった。




あたしにだんだんと近づくユウの顔はとても険しかった。