一刀一矢魂を込めます!

「形勢逆転…」



誰かの声が聞こえた。



高林の腕を全て切り落としたあたしは、高林の目の前に立つ。




「わからせてやるよ。お前のせいでどれだけの人や優しい妖の命が失われたのか」




そして、鬼丸ちゃんの先端を高林の首に当てた。




「お前に殺されるのなら、もういいや。願いも叶う」




「誰が殺すと言った?」




顔を手で覆う高林にドヤ顔で返す。




「お前には罰を与えるんだよ」




ニヤッと口角を上げると、周りの空気はどんよりと冷たくなった。気がした。