一刀一矢魂を込めます!

強く握りしめていた拳がブルブルと震える。




「鬼丸ちゃん、お願い!力を貸して!」




ネックレスになっている鬼丸ちゃんに語りかける。




すると、鬼丸ちゃんは黄色い光を出し、刀へと変化した。





(その声、しかと耳に入れました。わたしも手伝いましょう)




手にある鬼丸ちゃんから綺麗な声が脳内をかすめた。




鬼丸ちゃんの声が聞こえたことに驚きあたりを見渡すが、誰も何も感じていない表情をしていた。





あたしにだけ聞こえる、特別な声。




鬼丸ちゃんを構え、高林を睨む。




「かかってこいや、ご希望に応えて殺ってやる」