一刀一矢魂を込めます!

「ユウっ!!」




あたしはユウのところに駆け出した。




「おや、どこを見てんの?佐藤さん」




あたしの前に雷らしきものを落とした高林。





「まやっ、鬼丸を使えっつってんだろ?」




「でも、あたし使ったことないっ!扱える自信なんて、ないよ……」




ユウの強気な声に怖気ついてしまう。




ーー『まや、言いましたよね?甘ったれていると護りたいものも護れなくなってしまいますよ』





ノンちゃんの声が脳内で流れ出す。





実際に甘ったれてノンちゃんを失ってしまった。






また、あたしは甘ったれて大切な人を失ってしまうのか?!