一刀一矢魂を込めます!

「まだまだだねー。それじゃあ、こっちも本気をだそっか」






高林の雰囲気がガラッと変わる。




右腕をあまり動かせないため、マロを扱えない。





体当たりで戦おうと考えていたその時。





あたしの足元に黄色く光るネックレスが転がってきた。





「……鬼丸を使えっ」




低いユウの声が聞こえた。




「ユ、ユウ?」




ユウの声がするところに顔を向ける。





そこにはジンさんの手を借りながら起き上がるユウの姿があった。