一刀一矢魂を込めます!

だけど、それは許されなかった。




「だから言ったじゃん。なめられちゃ困るって。俺妖だよ?」




あたしの背後には甲高く笑う高林がいた。




「ヴッ……!」





あたしは高林の腕に打たれ、窓辺まで転がる。





腕から血が流れて、痛い。




あたしは右腕を庇って立ち上がる。




あたしが立ち上がったのを見て、ジンさんも参戦しようと、ミウちゃんを呼び出した。





「ジンさんっ!」





あたしはジンさんを呼び止めた。





「これはあたしの敵です。ジンさんはそこに結界を建ててけが人の応急処置をお願いします」





ポケットに入っていたハンカチを取り右腕に結ぶ。




とりあえずの応急処置をした。