一刀一矢魂を込めます!

高林の後にあったクッションの飾り物にマロは飛んだ。





もちろんわからせないために、あたしは悔しそうな表情をする。





ゲラゲラとわらっている高林の頭に、反射したマロが突き刺さる。





「ガハッ」





頭から血を流している高林。




この作戦もノンちゃんと練習している時に、教えてもらったもの。





敵に油断を与えて、背後から攻撃する。





高林がサラサラと塵となって舞う。





「やったよ!ユッウ……」




勝利を確信したあたしは、ジンさんとユウのいる方向に体を向けた。