一刀一矢魂を込めます!

涙を流しているあたしに手をのばすノンちゃん。






『…泣かない、でくださ、い』






口から血を出しているのに、ノンちゃんは無理をする。





「いい、ノンちゃんっ。喋らないでっ!」






ノンちゃんはのばした手をあたしの背中に回す。






そして、トントンと子供をあやすように撫でた。







『……勝ち進み、なさい』






ノンちゃんの優しい手。






ノンちゃんの透き通る声。