思い返すのは笑いあっていた日々。






マロがふざけて、あたしを巻き込んで、それで……。





「…ユウっ……」






雫があたしの膝に落ちる。






泣いてはいけないのに。






あたしから裏切ったのに。






そうは思っていても、雫は落ちるのをやめない。






月の光はだんだんと暗くなり、やがて月は雲に隠れた。






再び、暗い恐怖が湧き上がる。