一刀一矢魂を込めます!

『皆さまのその表情ですと、あの小娘は奪われたという感じですね』





あの狐は俺らの顔を見ただけですぐにわかった。






『残念ですが、この町を探してもあの小娘は見つかりませんよ。
なぜなら、わたくしたちが小娘の身を確保していますのでね』





(テメッ!!まやを連れ去ったのかっ)





マロが狐の言葉に怒り始める。






「教えろ。まやは今どこにいる?元気か?生きているか?」






珍しくユウが冷静に狐に問い出す。