ハァハァとユウの息継ぎの音だけがした。






由美もマロもずっとユウを見つめたまま。






仁もユウの主張に反論すら出来なかった。





「その場にいなかった俺が言えることではない。けど、まやは何かを守りに行ったんじゃねぇのか?」





まやの真顔でも苦しそうな表情が、ユウの頭に浮かび上がる。






「まやは俺達を傷つけるってわかってやったんじゃねぇのか?