枕も自分の腕で。






この季節夜になると結構冷えるのに、高林は布団すら用意していなかった。






高林は静かに寝息を立てた。






あたしが来ることが予想外だったのだろうか。






つまり、あたしが今いるベッドは高林が今日寝るところだった。






あたしは寒そうにうずくまる高林に毛布を掛けた。





「おやすみ」




寝息を立てている高林に挨拶をして、あたしもベッドに潜った。