一刀一矢魂を込めます!

あの貞子は粉々になって消えた。






あたし、助かったんだ…。





安心感からか、体から力が抜けていく。






「おい、大丈夫か?」





いつの間にか男性の刀は無くなり、バタリと座り込んだあたしに手を差し出す。






「大丈夫です。たぶん……。ありがとうございます」





差し出された手を、一瞬戸惑ったが素直に使わせてもらって立ち上がる。




「それよりジャンプ力凄いね。何かやってるの?陸上とか」