「おら、やんぞ」





凹み始めている仁の足を蹴って呼び戻す。





ペンを握ったその時。





(ユウっ!仁っ!まやを見失った!!)




まやを見失っ、た…?






慌てて帰ってきた人間姿のマロと、早く移動できるように猫になった由美。





俺はまた大事な人を失うのか…!!





そう思うと悔しくて仕方がない。