(あれがこの町で一番安い肉屋で、あっちが……)







マロが案内して、由美ちゃんが久々の町ではしゃいている。






そんなあたしは、苦笑いで二人を見守っていた。





「きゃっ」





スルッとあたしの腕を触る感覚がする。





悲鳴が小さかったのか、あるいは二人が興奮していたのかわからないが、二人には聞こえていないらしい。