ユウの手が無意識にのびる。






そしてまやの手に触れ、まやがユウの腕を引っ張り立ち上がらせる。






「行こうよ、戦いに。勝利の旗を掲げに。みんなで!」





まやの元気な声が森に響く。





ユウの涙も引き、夢へと一歩近づこうと準備をし始める周り。






「……みんな準備しているところ悪いが。まずは家に帰ろう」





ジンさんの一言で現実に戻ったのだった。