一刀一矢魂を込めます!

「そんな泣くなっ。もらい泣きする」






あたしはゆっくりとユウに近づく。





「ねぇ、ユウ。あたしがもし小学生だったユウに会えたっていう妄想だから、あたしが言うことは無視してね」






すぅと深呼吸。






心を落ち着かせて、優しく、ゆっくりとユウに語りかける。






「あのね、未来のユウはとっても頑張り屋さんで、仲間思いで優しい人だよ。
あたしは一度も泣いたり、弱音を吐いたりするユウを見たことがないの。多分あなたはずっと泣いていないのね」