「ずっと怖がっていたら護れるものも護れなくなるぞっ!」






ジンさんの声が木霊する。






「俺はずっとお前と一緒にいたから言わなくてもわかる。でもこいつは?」





ジンさんが必死に問いかけても、ユウは口を開かない。





「こいつだって覚悟を決めてこの世界に入った。この世界に入ったからにはこの町の、俺達の、大事な仲間じゃないのか!?」





地べたに座り込んでいるユウの指先が動く。