昼休み。
さぁ、琉夏はどこだ?
あ、このにおい。
柔軟剤の優しいにおい。
「琉夏!」
「ん?琥珀か」
琉夏はマヌケな返事をした。
「チャンスは何度も来ないよ!」
私は琉夏に任せたかった。
私は得意な英語を使った。
「You regred if you miss the chance」
「は?」
「和訳すると
『もしチャンスを逃したらあなたは後悔する』」
言いたいこと。
もう、琉夏にはストレート球を投げるしかないんだ。
「後になってからじゃ、もう遅いよ。
琉夏が決めることだけど、琉夏が後悔するようなことはしてほしくない」
「直球だな。」
当たり前だ。私は琉夏に任せたい。
この学校を良くしてほしい。
「お前さ、俺の書記になる順備しとけ」
「え?」
「立候補するよ。
公約、俺が生徒会長になったらお前を書記にする。
生徒会長は、副会長以外の役員決めれるんだぜ。
琥珀が俺を信じてるように、俺も琥珀を信じてる。」
琉夏の思いも直球だった。
でも、琉夏に信用されていて単純に嬉しかった。
「ありがと」
「お前、すげぇよ。今日のうちに説得できるなんて」
「それだけ私は琉夏を信じてるってこと」
「あっそう。ありがと」
私達は笑い合って、当選を誓った。