【side琉夏】
琥珀の演説は終わった。
ヤバい。
すげぇ緊張してきた。
『大丈夫』
琥珀が口パクで言ってくれた。
もう、やるしかねぇな!
俺は一歩前へ出る。
「こんにちは。
今回、生徒会長選挙に立候補した千代田琉夏です。
『琉夏』という名前は女に間違われやすいです。
でも、それが僕の個性の1つだと思います」
淡々としゃべり続ける。
心臓は破裂しそうだ。
でも、必至に笑顔を作って言う。
「そんな僕が作った公約は
1、目安箱の設置
2、各クラスにプランターを配置
この2つです。
目安箱は江戸幕府の将軍『徳川吉宗』が設置したものです。
この目安箱のおかげで江戸の町はより良い町になりました。
江戸時代と同じで学校に目安箱があったら、
より良い学校になると思います。
2つめのプランターの設置は
教室に花を飾ることで教室が華やかになると思います。
他にも体育大会の競技を増やしたり、
文化発表会も楽しい企画を用意します。
今までの先輩方が築きあげてきたこの学校をよりよくします。
皆さん、僕と一緒にこの学校を過ごしやすい学校にしませんか?
僕に清き一票をおねがします。」
一歩下る。
琥珀と合わせて礼をする。
緊張にとかれた。
はぁほっとした。
拍手が鳴り響く。
そして、次の演説がおわった。