閉じていた目をそっと開くとそこには真っ黒な翼と綺麗な顔立ちの男がいた。




「な....に....?」



「お前、死ぬのか?」

男は目を真ん丸くして言った。





「........そ....そう、死ぬんです....」


「お 前 は、死にたいのか?」

怖いくらい真っ直ぐな瞳。今まで全てに目を逸らしてきた私は今までにないような感覚に陥った。








「....っ....私は....しにっ....たいっ....!!」


必死に声を振り絞ってやっとの思いで答えた。






「ふーん....じゃあお前の命俺にくれねぇ?」

「は....?」