歪んだグリム童話たち。

そんなことをぼんやり考えながら歩いていたら、一人の男性にぶつかってしまった。





「きゃっ…」


「うおっ」



長身の男性…。


怖くて、咄嗟に頭を下げる。



「申し訳ありません、私がぼんやりしていたばかりに……っ」


「ああ、いいよ、いいよ。気にしてないよ。それにしても、荷物を持ってどちらまで?」



いきなり聞いてくるので、私は少し躊躇してしまう。