あれからすぐ秋田に引っ越して、顕の実家から程近いマンションに住んでいる。
私の実家の売却も考えていたのだけど、仙台の大学に進学した従姉妹にひとまず貸して住んでもらっているので、帰仙もしやすく助かっている。
本当に、あの頃の私には想像もできないような今がある。
無事に洋食屋さんを初めて、最初の頃はお店を手伝っていたのだけど、ご縁があって、アイシングクッキー教室に通うことになってから、流れが変わった。
当初、それを仕事になんて全く考えていなかったのだけど、作ったものを顕のお店に置いているうちにぽつぽつ買ってくれる人が現れて、個人的に誕生日ケーキに飾りたい等と依頼されるようになり、最近では近所のお気に入りのケーキ屋さんに納品できるようになった。
ちぃちゃんが産まれたこともあり、自分のペースで仕事ができることはとてもありがたかった。もちろん、沢山、周りにはサポートしてくれる存在がいるからこそ、深呼吸をしているように日々を伸び伸び過ごせているんだ。
私は、何もできないんだと認めると、とっても生きるのが楽になった。



