甘いだけの恋なら自分でどうにかしている


ようやく唇が離れたので「部屋に戻ろ」と言ってみたのだけど、今度は首筋に唇を寄せる。そのまま押し倒されてしまった。

耳の後ろや首筋に心地よく触れるので、「顕、ダメ。起きて」と言うのだけど、抵抗したいのかしたくないのか、自分でもわからなくなってしまう。
力が抜けていくと、自然に受け入れ始めていた。
少ししてキスが止まる。フッと小さな笑い声が聞こえたので、目を開けると、顕に見下ろされていた。

「……あれ? 起きてたの?」
「寝ぼけてできるか」と意地悪そうな顔をするけど、いつの間に起きていたんだろう。
その気になっていたので、冷静に見られると恥ずかしくなる。

「びっくりした。こんなところで、さすがにね」
胸を撫でおろしつつ、その先を望んでしまっているのは隠せていない気がする。
でもさすがにそれは無理だろうから、せめてもう少しだけくっついていたくて、ぎゅっと顕を抱きしめた。

「苦しい」
「だってぎゅっとしていたくて。顕、大好きだよ」と気づいたら、伝えていた。
あまりに軽く明るい言葉の響きに自分が驚いた。

顕は埋めていた顔を上げると
「続き、向こうでしよ」
甘えたように言うので、心がくすぐられるような甘さを感じて、私は何も言えなくなった。

キスで答えようとしたら、顕から触れるくらいの口づけをされた。

そのまま私の手をとるので、誘導されるように着いていった。
(その後はご想像にお任せいたします)