甘いだけの恋なら自分でどうにかしている


湯ぶねに身体を沈めていると、身体の中心線にスーッとした清涼感を感じて、目をつむった。とっても心地よくて、ずっと味わっていたい気持ちになった。

髪を乾かすのに時間がかかったので、さすがにもう部屋に戻っただろうと和室に向かったのだけど、きちんとお布団が二つ敷かれているだけで、姿がなかった。

まさか、まだ飲んでいる? というか、おじいさん、寄り合いに行ってからずっと飲んでるのかな? どれだけ元気なんだろう。たくましい。

恐る恐る居間の扉を開けてみると、おじいさんの姿はなく、顕がこたつテーブルに突っ伏して眠っていた。

お酒の飲み比べはおじいさんが勝ったのか、それとも先におじいさんが逃げ出してしまったのかわからないけど、ここで私を待っていてくれていたんだな。
「寝ちゃったんだ」と呟いて、顕の肩を軽く揺する。

「おーい。顕人くん、起きて。私、おぶれないよー」
んーと言って、まどろんでいる。
もう少ししたら起きるかなと身体を揺すっていると、薄目を開けて私を見る。急に引き寄せられると、唇を奪われた。

寝ぼけているんだろうと思うのだけど、段々深くなるキスに応えるのがやっとで、しがみつくように背中に腕を回した。