甘いだけの恋なら自分でどうにかしている


Side-真唯子-

永史さんも交えて、夕食を囲んだ。それから各自、自室やお風呂へ行ったり、片付けをし始めたりで、居間で顕と二人になった。

「大丈夫か? 疲れてないか」と尋ねるので、「うん。すごい楽しいし、ご飯も美味しかったし、みんな優しいし、なんだかありがたいね」と答えた。
「兄貴がな。ちょっと強烈だったろ」
「あはは。熱烈な抱擁だったね。あれはびっくりしたかな」
「昔からああで、たまにスキンシップが激しいんだ」
優しいし、頼りにしているけど、あればっかりは受け入れられねーと肩を落とした。

「もしやお姉さんも?」
「いや、姉ちゃんはその逆で、さっぱりしているというかきついというか」
「アメとムチで育ったんだね」と笑った。

それにしても、顕が家族にいるときの顔が、なんだか可愛く見えて仕方ない。
「眠いな」と、寝転ぶので、私も真似をするとそっと抱きくるめられた。