席に戻ってから、「大丈夫でしたか?」と尋ねられ頷いた。
それからお店を出て、「次はどうしようか」
もう少しで21時をまわるけど、まだ返事はこない。
ふとメッセージアプリを確認すると課長から『腹が減った』とだけ返信が来て、顔がほころんだ。
「綾仁くん、私、ちょっと会社に寄らなきゃいけないから、ここで帰るね。ごめんね」
「え、今から仕事ですか?」
「仕事というか、ちょっと会社に行く用事が出来て。今日はありがとう。楽しかった」
またねと踵を返すと、綾仁くんに「あのっ」と呼び止められ振り返る。
何か言いたげに見えたけど「なんでもないです。また」と手を振って別れた。



