【その後】




「いい?俺の彼女になったんだから、

ほかの男の名前なんて呼んじゃダメだよ。」



「み・・・鈴木くんは知らなかっただけで別に・・・」


「それと、俺のことは名前で呼ぶこと。」



「ぬぇ!!?」


「ふっ、なに、その変な声」


「ち、ちが、かんじゃっただけで・・・」


「そんなのいいからほら、


呼んでみて?」


「ゆ・・・」


「ゆ?

ほら、頑張って」


楽しそうに私の顔を見てくる


「ゆうや・・・くん。」



「んー、まぁ、今のところはそれで勘弁してあげる」


今のところは・・・ですか、


「あ、次苗字で呼んだらみんなの前でキスするからな」




んな!!!!!


キスという単語だけで真っ赤になる私



「あ、初めてのキスがみんなに見られてたら嫌か」



そう言ったサエ・・・ゆうやくん。


私は必死で頭を上下に振る。



すると、


「ふーん?」


にやっと笑った彼。


「はい。ストップ前向いて」



素直に頭を止めてまっすぐ見る






ちゅっ




軽いリップ音。



触れた唇と唇



「へっ!?!?」



慌てて抑える口。


「ふっ
真っ赤。」


満足そうに笑う彼。



「次はもっと味わうからね?」





私はいつまでたっても、彼には逆らえないようです。