少年は、ただ一人暗闇の中にいた。
なにもせず、いや、なにもできずにいた。



いつからここにいるのか分からない。
ここが何処だかも分からない。
なぜ、ここにいるのか、その意味も分かるはずがなかった。




少年は、ふと思った。
・・・ここにいればなにもしなくて良い。
誰にも、なにも言われない・・・
・・・いっそこのまま死ぬのも悪くない・・・











…消えたい