私は大切な人を失った。
「ひろと!!返事をしてよ!!!!」
不幸な交通事故、と警察が言っていた。
私は10日間引きこもった、寂しくて寂しくて、辛かった、毎日涙を流して、泣きつかれたら寝る。
その時こんな夢を見た。
私には幼馴染みがいて、毎日遊んでた。
私はその子が好きだった、んだと思う。
「しーくん」
私はそう呼んでいた。
なぜ今思い出したのかわからない、なぜ今こんな時に。
「ひろと………」
愛していた人、好きだった人。
どっちも今はどこにいるかわからないけれど。
「コンビニのバイトそろそろ行かなきゃ」
バイトを10日間休んだのでそろそろ行かないと心配されちゃう、もう心配されてると思うけど………。
私はお尻まである青色の髪の毛を縛り、ワンピースを着た。
18にもなってワンピースってって思うけど
そしてスマホをバックの中に入れて家を出た。
「行ってきます」
私は久々に外に出たけど暑い。
コンビニまであともうちょっとの時。
(ドンッ)
「す、すみません」
私がぶつかったのはヤンキーの中で一番偉そうな人だった。
「姉ちゃん、どうしてくれるんだYO」
私がおどおど対応しているとヤンキーがこういった。
「ぶつかった腕のとこ絶対骨折したわ」
「してませんよね?私忙しいんででは」
私を追って、一発殴った。
「い、痛っ!」
私は涙目になりながらやめてと顔で訴えた「この!!舐めやがって!!!!」
ヤバイっと私は顔をばっと隠す。
(ばしっ)
「おい、何してんの?ざこくん」
「向井戸先輩!?」
誰?この人…。
「明日、説教な。お前ら」
ギロっとその人はざこくんという人を睨みつけた。
「ひぃぃぃ!!」
(ばたばた)
ざこくんという人達は逃げていった。
「助けていただき有難うございます」
「なんで、敬語なの!!えーちゃん」
ん?ん?何言ってるのかな?この人誰?
「覚えてないの?向井戸仁(むかいど しのぶ)だよ!!しーくんだよ!!」
「しーくん?」