私は、入学してすぐに部員募集をした。 部活を発足させるには、条件があって、その一つに、「部員を5名以上そろえること」があった。 短歌を専門にやりたいなんて人は誰一人いなかった。私も元々、短歌は好きではなかったし、短歌の良さを伝えることもできない。部員集めは難航した。 そんな中、私の中である方法が浮かんだ。私が短歌について詳しくなくても、短歌部を復活させる方法が一つだけ。 それが生徒会に入るという方法だった。