「先輩、まさか賄賂をもらってるんですか?」




サラダ先輩は、席を立ち上がった。




「これ以上、俺から話すことは何もない。時間の無駄だからねえ。そんな余計なことは考えないことだ。まあ、文芸部に戻れるように一人でゆっくり短歌でも詠むといい」




そう言って、サラダ先輩は部室を出て行こうとした。




「待ってください! どうなんですか? サラダ先輩!」




サラダ先輩は私に背中を向けたまま言った。




「もう一度言うけど、俺から話すことは何もない。でも、もし知りたいなら自分でその謎を解くといい。いつもは俺が解いてばかりだったからたまにはいいんじゃないかな? でも、これだけは言っておくけれど、