「でわ、授業をはじめます。その前に、ブラウニーとミントとココアとチョコは一旦隣の教室に行ってください。他の子はここでちょっと自習してください」
担任の先生が私たちを隣の教室に連れていった
先生の顔はとても気難しい顔をしていた
「先生…?なんでしょうか?」
私は恐る恐る聞いてみた
「人間界にあなた達は行くことになりました…」
「「へ?」」
「いっ、いきなりで分からないんですけど?」
ブラウニーが先生に疑問をぶつけた
「人間界に行くことになりました。そのままよ。選ばれた、あなた達は選ばれたのよ」
「なっ、なんで?」
「私もびっくりよ…よりによってクイーンの娘だなんて。それに私の生徒達から選ばれたなんて…」
「なんのために人間界へ?」
冷静になっているのはチョコだけだった
「人間達を懲らしめるため。人間達に復讐するため、魔法で苦しみを植えるの。そういう役目にあなた達は選ばれた」
「なんで俺達なんだよ…?別に俺は人間を恨んでねぇーし。ただ嫌いなだけで…」
「人間を憎んでない、ただ嫌いなだけ。そんな考えを持つ子供を人間界に行かすのよ。そういう考えを持った人たちがいなくなるように」
「なによ…それ。」
次々に不安の声が溢れてくる
「それは…お母さん…クイーンが言ったの?」
「クイーンは関係ないわ、イースト王国を動かしてるのは政府なのよ。」
先生の話にすこしホッとする
お母さんたちじゃないんだって思ったから
「人間は心があって魔界のルールにはちゃんと従いながら苦しみを植え付ける。それがあなた達に与えられた仕事」
「私が伝えるのはこれで終わり。準備はもう出来ているわ、今すぐに人間界へ。あと…!」
先生の顔はすごく切ない顔をしていた
「人間は…悪い人だけじゃないの…助けてあげて、魔界を人間界を。」
小声で震えていた先生
先生は人間のこと好きなの…かな。
でも、助けるって?人間を助けるの?魔界を人間界を助けるって?
どうやって?
先生、分かんないよ。もっと詳しく聞かせてくれたら良かったのに。

