Heaven~第三章~

さっき見た黒塗りの車はやっぱり嵐が乗って来たもの。
だけど、何時ものとは違う。


運転席の人は嵐を"坊ちゃん"と呼び。
あきらかに、あちら側の人だった。


私と嵐が後部座席に乗り、嵐が私のマンションを告げると、運転手さんが手慣れた手つきでナビをセットして、車が走り出した。



「さっきの……」

「あぁ、ケンカ?」

「どうしたの?」

「どうしたの?ってケンカはケンカ気にいらなかっただけ」

「嘘っぽい」

「は?」

「幸二ならそう言う理由でも納得するけど、嵐は面倒は嫌いじゃん」

「理由にもよるよ。それに別にケンカの理由を椿に納得してもらう必要ないしね」