「嵐!」
決して私と嵐の距離が遠いわけじゃないのに、私の声は嵐には届かない。
「嵐!嵐!!!」
何度も名前を呼び「何やってんの?」と嵐の腕を掴むと、ようやく嵐の視線が私に向いた。
「椿、久しぶりだな」
「久しぶりじゃないよ!何やってんのこんな場所で?」
嵐は自分の腕から私を離し「ケンカをちょっとね」と言いながら足元に落ちていたメガネを拾いかけ直した。
「椿はバイトの帰り?」
「そうだけど」
「じゃあ、送るよ」
本当はもう嵐だって私と獅朗のことを知っているはずなのに、
送ってもらう義理なんてないのに、
「うん」と返事をしたのは、早くこの場所から嵐を遠ざけたかったから。
決して私と嵐の距離が遠いわけじゃないのに、私の声は嵐には届かない。
「嵐!嵐!!!」
何度も名前を呼び「何やってんの?」と嵐の腕を掴むと、ようやく嵐の視線が私に向いた。
「椿、久しぶりだな」
「久しぶりじゃないよ!何やってんのこんな場所で?」
嵐は自分の腕から私を離し「ケンカをちょっとね」と言いながら足元に落ちていたメガネを拾いかけ直した。
「椿はバイトの帰り?」
「そうだけど」
「じゃあ、送るよ」
本当はもう嵐だって私と獅朗のことを知っているはずなのに、
送ってもらう義理なんてないのに、
「うん」と返事をしたのは、早くこの場所から嵐を遠ざけたかったから。

