なるほどね。

そういう面倒な史絡みがあるのか。

気の合う人と楽しく飲みたいだけで、別にそんなの関係ないのに。


「じゃあ、普段から、そんなに仲良くし過ぎない方が良いのかな?」

「どうなんだろうね。」

「仕事上で信頼できる相手なら、むしろ仲良い方がやり易いのに。」

「そう、そう。だからさ、良く思わない人がいると面倒だと思って、この前、挨拶に来てくれた時も、売り場の中だったから、お茶濁しちゃったじゃん?」

「え? 何を?」

「あれ? あおい、言ってないの?」

「へっ? 」


うそ!? ちょっと待って!?

まさか、今、匡史が言おうとしてることって..........


「俺たち、高校の時、ずっと付き合ってたんだ。」

「えっ!? マジ!?」

「うん。」


もう〜!! 何言ってくれんのよ!?

こいつ、ちょっと信じられない。

なんでバラすの?

隠してたのに。

私の今までの努力とドキドキハラハラをどうしてくれる!?


「お前、まさか言いたくなかったの?」

「そ、そ、そんなことないけど、いきなりそんなこと言ったら、変に気を使わせちゃうかな.......なんて。」

「確かに驚いたけど、隠さなくてもいいのに。」

「そうだよ。それ、俺もちょっとショックなんだけど。」

「え?........いや、それは。」

「会社でベラベラ言いふらされるのは嫌だけど、須賀くんには言っておいてほしかったな。その方がいろいろと、人間関係、上手く行くだろ。」