須賀くんのお家で、お兄さん夫婦のお祝いパーティーをした時、陽奈さんに今の話をした。

そうしたら、陽奈さんはとても嬉しそうに、満面の笑みで私を抱きしめてくれた。


「すごいね。運命だね。同じ会社で、好きな人を見つけて、その人と一緒に成長して行くなんて素敵。」

「そうですよね。」

「それにね、あおいちゃんは本当に郁海くんの運命の人だと思うの。郁海くんのこと、すごくよく見てるし、良いところも悪いところも、ちゃんと受け止めてる。それでいて守ってあげたいなんて、最高の彼女じゃない。」

「そうかな..........。」

「うん。だから、郁海くんを任せた。あおいちゃんがいれば、安心だ。」

「陽奈さん.......。」

「実際、郁海くん、あおいちゃんと付き合うようになってから変わったんだよ。今までで一番イイ顔してる。満ち足りてるっていうか、安心してるっていうか。きっとあおいちゃんに、そんな風に大切に愛されてるからだと思う。」

「本当にそうだといいな。」

「自信ない?」

「はい。」

「そのくらいでいいんじゃない?」

「え?」

「その方がもっと愛してあげよう、もっと愛されたいって、お互いを思い合う気持ちが強くなる。」

「なるほど。」

「そのくらいで丁度良いんだよ。」

「はい。そうですね。」