「やった。俺の好きなオムライスじゃん!」
「そう!せっかくだからって…そう思ってね!」
「いただきます!」

そうして食べ出した和希。ひと口頬張ると嬉しそうに笑いかけた。

「うまい!」
「良かったぁ!」

そうして何気ない会話ばかりをしていた。夕飯を済ませてお風呂の支度も始めた美羽。

「和希?お風呂お湯入るまで待っててね」
「美羽…?」

そう呟くとにこりと笑いかけた和希に照れながら近付く美羽。

「和希…?」
「おいで?」

そういうと両手を広げた和希。生前から良くこうして誘いながら美羽の照れる顔を見るのが好きだったのだ。それに変わらずドキリとした美羽。