「ジェーナ……ッ」

涙を止める術を無くしたように止めれず、止まらず溢れ出てきた。その時だ、デガートは声をかけた。

「ピエドラ、行くか?」
「デガート……俺がやれると思うか?」
「知らねぇよ。俺だってやれるかわからねぇ。」
「…フ……はは…そっか…そうか…」

そう答えると手紙をしまい、ピエドラは前髪を掻き上げてニッと笑うとボタンを1つ外して部屋を出た。そのままデガートと揃って上層部の元へと向かった。

コンコン
「失礼します。」
「ピエドラか…どうした。」

そう問いかける上層部の前に膝まついたピエドラは話し出した。

「先程の話、ありがたくお受けさせていただきます。」