美羽の元に向かう道中もピエドラは時折力が抜けそうになる瞬間があった。

『おい…大丈夫か?』
『大丈夫だよ。』
『捕まってな。ほら…』『お前こそ…』

そういいながら一緒に病院に着いた。そこには美羽の両親、乙夏、乙夏の母が居た。

『おばさん…』
『ほら、行くぞ?』

そういうとICUの中にスッと入っていく。

『ほら。これ』
『…あぁ』

そう答えると光の固まりを口に含んだ和希。そっとそのまま唇を重ねフゥッと吹き込んだ。そっと離れるとそっと頬を撫でた和希。

『…俺の仕事はここまで何だよね?』
『あぁ。悪いな…』
『十分だ。後は頼んだよ?』