「めちゃくちゃちゃうわ!」



「おい、お前ら


そんなに俺の授業がおもんないか?


特に坂下。この問題答えてみろ」


あたしたちの言い合いを止めたのは先生



拓人ざまあみろ。


あたしは必死で笑いを堪えた


「えーっと…


12です」


「なんだ、ちゃんと話聞いてるじゃないか


次から気をつけろよ」


「すみませーん」


拓人は何事もなかったかのように前を向いた



え、あ、そーやった


こいつ顔がいいだけじゃなくて頭も良かったっけ



なんでも持ってるとか恵まれすぎや



あたしはブスやし、アホやし



もーなんなん



ほんまむなしい女や


あたしは考えるのをやめて再び顔を机に伏せた