好きとか絶対ありえへんっ

「うん。


やっぱり春馬が忘れられへん」


キスされた日から何回も考えた。


拓人と話さんくなったら寂しくなる


やけど、やっぱり春馬が忘れられへん



中途半端は一番最悪な立ち位置。


「そっか。


まあ、ゆっくりでいいと思うよ。


歩夢の気持ちの整理がつくまで、坂下君と無理に話せってわけじゃないし、春馬君を忘れろってわけじゃないし。



あたしは歩夢のこと応援してるから」


「っ…ありがと…」


多分、あたしは誰かに応援して欲しかったんやと思う。



春馬にも拓人にも見捨てられて、孤独が嫌やった。


やけど、あたしにはあたしのことを思ってくれる友達がおる。


そう思うと気持ちが晴れ晴れしてきた


あたしたちはパスタを食べて、帰ることにした。