「けど、拓人のこと大事にしたってな?」



は?



なんであたしがそんなこと…


「なんで?」



「それは、拓人一途やからな〜」



なに言ってんの?

一途とかなんやねん!



「意味わからん!どうゆうこと!?」




「まあ、歩夢は知らんくてもいいんちゃう?」



亮太は大声を出して笑い出した



…ほんま謎



「キモい」



「さっきからキモいキモいばっか言うなや!


今日は機嫌いいから、母さんが帰ってくる前に俺が夜ご飯作っとこっかな〜」


亮太は鼻歌を歌いながらキッチンに向かう



ちなみに、お母さんとお父さんは結構仕事好きで、朝から働いて、お母さんは7時半頃、お父さんは9時頃にいつも帰ってくる



昔からあたしたちのためにいっぱい働いてくれてたから、本当に感謝してる