あかん、あたしドキドキとかしてる なんで拓人なんかに。 「冗談やめてや…」 思わず目をそらして、拓人の胸を押し返してみるけど、あたしの力じゃびくともせえへん なによ、小学生の時はあたしの方が絶対に力強かったのに… 「冗談言ってるように聞こえる? なあ、キスしていい?」 拓人の驚くほど整った顔が徐々に近づいてくる 「っ…」 なに、なんでこんな甘いん? あたしはなんでドキドキしてんの? 意味わからんやん 「まず、俺と二人なることわかって、亮太に買い物頼んだんちゃうん?」