好きとか絶対ありえへんっ

「もう、だからなに…?」


聞く気も失せてきたけど…


「拓人と付き合うことになったってまじ!?」


「まじ」



それより拓人からもう聞いたんか。



昨日付き合ったのに、なんと早い情報。



「いやーもう、お兄さま嬉しすぎて涙が溢れそう…」



そう言って泣き真似をしてくる亮太。


どうしてあたしの兄はこんなに気持ち悪いのか



「はいはい」


「いやーちょっと待ったー!


ほんまに俺嬉しいねんで!?」



歩き出そうとした足を亮太に止められる



「…そうですか」