好きとか絶対ありえへんっ

動揺を隠すように拓人の名前を呼ぶ



「これからもずっと俺の隣におってな?」


「もちろん」


あたしの隣にある笑顔



その笑顔をずっと見ていきたい



そう思った



ーーーー


「あーゆーちゃーん!!!」


いつも通り拓人と下校して、家に入った瞬間亮太が玄関まで走ってきた



うん、いつも通りキモイ



「なに?キモ亮太」


「お兄さまになんとゆう言葉遣いや!


そんな言葉遣いあかんって小学校、いや、幼稚園で習ったやろ!?」



耳が痛いぐらいにうるさい亮太の声