「なーなー」


「んー?」


ドサッ


拓人があたしを呼んだかと思うと、あたしが寝転んでる上においかぶさるように乗ってきた


あたしの上には整った拓人の顔



ドキドキドキドキ



鼓動が早くなるのがわかる



「お前が前、女の子にいっぱい近づかれてドキドキとかせえへんの?


って聞いたん覚えてる?」




「お、覚えてるけど…」



確か一緒に帰った日、会話を作ろうとして、聞いた気がする



てかあたし動揺しすぎやろ!!



「俺は、あんな奴らよりも、今の方がドキドキしてる」




「な、何言ってんの!?」



「言ったままのことやけど。


なんなら今キスする?」



ドキドキドキドキ